Disco Space Invaders(ディスコ・スペース・インベーダー)/Funny Stuff('78?) |
ハイ。まず一発目はディスコスペースインベーダー。 「ですこ」と「インベーダー」の組み合わせ!もう正に70年代末センスですな。 その名の通り、「ですこ」の中に当時大ブームのTVゲーム「スペースインベーダー」 の効果音がちりばめられております。 効果音のタイミングも絶妙だし、肝心の楽曲もなかなかスリリングで良い出来。 終盤に行くに従って、「ドゥドゥドゥドゥ...」と例の追いつめられる効果音が鳴り始めて 最後に爆発音で終わるって構成も、典型的ながら面白いかと。 ちゃんとタイトーの許可取ってあるトコロもニクいっすね(笑 ゲームの効果音を使った「ですこ」となると他には、「ディスコスペースインベーダ」の数年後に パックナー&ガルシアが「パックマン・フィーバー」で全米Top40ヒットを記録しております。 (ちなみにB面は「マウストラップ」(マッピー?)とあるが、何故かドンキーコングの曲が 吹き込まれている。) あと...確か...「ディスコ版スーパーマリオ」なんてのもあった記憶が... |
Disco OTOMISAN(ディスコお富さん)/Ebonee Webb('78) |
お次は...キターーー!!「ディスコお富さん」!! これぞまさに「ですこ」の代名詞といった大迷曲!! ライブの為に来日していたメンフィスのファンクグループ「エボニーウェッブ」に、 春日八郎の「お富みさん」をムリヤリ片言で歌わせたってぇ逸品。 「ディスコお富みさん」の魅力は、「オッシャッカ、サマでぃ〜モ(お釈迦様でも)」「チャ、ワ、ン〜ザケェ〜(茶碗酒)」など、外国人によるヴォーカルのトンデモさがメインながら、 フュージョン系のアレンジャー、上田力氏の絶妙な編曲能力による部分も大きいかと思われます。 特にラスト、「オトミ♪オトミ♪オトミ♪...」と小粋なコーラスでフェードアウトしていく部分は 「ですこ」としても「ディスコ」としても絶品!! ちなみに当時の資料によるとEP二週間で20万枚も売れたらしい..「お富さん」。 |
Yashow Macashow(花笠音頭)/Ebonee Webb('79) |
エボニーウェッブの第二弾。 この花笠音頭/ソーラン節を含む2ndアルバムは、日本各地の民謡をテーマにした コンセプトアルバム(←嘘言うな)。まぁ、民謡を取り上げてるわけです。 ただ、ここに納められている楽曲群は「funkと民謡の融合」と言っても差し支えない程の ハイクォリティな曲ばかり!!間違いなく名盤です。 中でも一番coolなのは「炭坑節(smoky moon)」!炭坑節の歌詞に 「smoky moon〜、over the mountain〜year〜♪」とsoulfulなヴォーカルがごく自然に重なり合う。 音頭grooveがfunkの横ノリに解け合う瞬間。上田力氏、一世一代の名仕事いえましょう! ただ、あまりの真面目な仕事ぶりにこの2ndアルバムは全く売れなかったそうで... その後エボニーウェッブはアメリカに帰って、bar-kaysで有名なAllen Jonesのプロデュースで 本国デビューを果たします。こちらも名盤。 |
Dancing Robot/テディ団&ワールドチャンピオンズ('79) |
78/12/10、ロンドンのエンパイアー・ボールルームで行われた「EMIディスコダンス世界選手権」に世界36ヶ国から代表が参加。日本代表の団忠昭は、ハッピ・コートを着て登場し、ファンキー・フルーツやロボットなどの難しい技を決め見事優勝した。(平凡社百年年鑑1979より) ハッピ・コートって何さ...?? てな訳で、団忠昭さんことテディ団氏の世界選手権優勝を記念(?)して作られたのがこのレコード。 曲はいたって普通のディスコソングな事、またクレジットが外国人表記な事(まぁ単純には鵜呑みには出来ないですが)からしても、どうやらソングライティングは海外の模様。 ちなみにジャケ裏にはロボットダンスの写真付き解説が載ってます(笑 しっかしジャケのスタジオ写真に「family disco」と書いてある辺り... ディスコソングがなんだか違う方向(ですこ)に進み始めてる事が伺い知れます(笑 この曲をテーマ曲にしてる音楽番組のタイトルからして「ミュージクボンボン」だもんなぁ。 |
グワシ!!まことちゃん/KAZZ(楳図かずお)('79) |
「まことちゃん」です(笑)。グワシッ!! 「グワシ!まことちゃん」は、梅図かずお氏の漫画「まことちゃん」をベースに 梅図かずお氏(KAZZ)がですこソング風の作詞作曲ヴォーカルを手掛けた珍品。 当時の「まことちゃん」を読むと、頻繁にディスコの話題が登場するので、 梅図かずお氏はブーム以上の存在として「ですこ」に興味があったのでしょう。 さて、肝心の内容はトニー・ベイジルの「ミッキー」(ゴリエのテーマね)風に "M,A,KOTO,まこと、まこと、まこと、まことちゃん"とのイントロから始まって、 ダン・ハートマンの「インスタントリプレイ」風の華やかな盛り上がりを見せます。 正直、結構楽曲的にはイケるんですが....何せKAZZ氏のヴォーカルがなんとも...orz 意識してコミカルに歌おうとしてる分だけ余計酷さが.... 先日、コレがCDで再販されるって聞いたんですが...マジすか?(汗 |
Dynomite Dragster(ソウル怪人二十面相)/Early Bird syndicate('77) |
”ハハハ..明日午前三時にオリエンタル博物館から時価一億円のカリブの涙をいただくよ。君ならどうするね、明智君。ハーッハッハッ!” とのセリフから始まるこの曲は、江戸川乱歩の「怪人二十面相」をテーマにしたですこソング。 A面のセリフバージョンは、二十面相と明智君のコントが寒いだけなので置いといて、 注目はB面のディスコバージョン。ソウルドラキュラ風のおどろおどろしい系インストディスコに 乗って、「そぅーる」「にじゅめんそぉー」との女性コーラスと怪人二十面相の高笑い (ハーッハッハッ!!)がひたすら繰り返されるトンデモな曲に仕上がっております。 ところでこのソウル二十面相。実はperformaneって(多分)フランスのグループの「dynomite dragster」って曲が原曲。 (原曲聴いた事ないのですが)恐らく、原曲にも高笑いのコーラス部があって、「コレ二十面相じゃん!」 って思いついた音楽評論家のEarlyBird氏が「怪人二十面相」として録音し直したんでしょう。 ちなみにジャケのコピーには「君の友もひょっとしたら二十面相かも知れないヨーン。」 ヨーン。。。orz |
Funky Disco Princess(ファンキー・ディスコ・プリンセス)/Spinach Power('78) |
ファンキー!ですこ!プリンセス!!もうこのタイトルだけでわたくしはノックアウトです。 「クィーン」だと特に違和感無いのに、何で「プリンセス」だと 「ファンキー」や「ですこ」との組み合わせに違和感を感じるんだろう.... この「スピナッヂ・パワー」、実は長戸大幸氏率いる音楽プロダクション「ビーイング」の 各員で構成されております。 「ビーイング」、そう。後にB'zやらTUBEやらZARDやらを輩出する事になる あの巨大音楽プロダクション「ビーイング」です。 そもそもこの「スピナッヂパワー」自身、2期のヴォーカルに織田哲郎、 終末期に氷室京介が在籍するなどなかなかの豪華ぶり。 そう考えると、今日に至る日本J-pop史の根流に、この「ファンキーですこプリンセス」 が存在するといっても過言ではないでしょう。過言だけど。 楽曲は、典型的なですこソングにラテン風の熱いヴォーカルが絡むって内容。サンタ・エスメラルダをややハイテンポにした感じ?? とりあえず個人的にはそのタイトルだけで十分満足です(笑 |
ディスコ体操ナンバー・ワン/アスレチック・ピープル79'(ナレーション:ミスター・ケニー)('79) |
さて...最後にご紹介するのは、他サイト様でも色々ご紹介されているようですが「ディスコ体操ナンバーワン」! これこそキワモノ中のキワモノ。ラジオ体操第一のですこバージョンです。 ジャケの謎のアフロ外人「ミスターケニー」からして怪しいんですが、 肝心の楽曲もですこソングに合わせてミスターケニーがカタコトで体操のナレーション(手は前に大きくー..とか)するっつーなかなかの逸品。最後はちゃんと深呼吸で終わります(笑 ただそんなキワモノでもそれなりに聴ける楽曲にしてしまうのが、長戸氏の才能なんでしょうねぇ。 ...そう、この「ディスコ体操ナンバーワン」も、長戸氏率いる「ビーイング」仕事なのです。 そう考えると、今日に至る日本J-pop史の根流に、この「ディスコ体操ナンバーワン」 が存在するといっても過言ではないでしょう。イヤだから過言なんですけどね。 ちなみに、ドーナツ盤のラベルも凄いです。 マウスを・・・・ジャケ画像に合わせて下さい。 こんなのくるくる回らせてどうしろっつの...orz |